ノーベル賞受賞者?白川英樹氏をお招きし、工学部応用化学科有機ロボティクス講座主催「導電性高分子研究会」を開催

2018年10月5日 トピックス

 平成30年9月28日(金)、甲府キャンパスにおいて、平成12年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹 筑波大学名誉教授をお招きし、本学工学部応用化学科有機ロボティクス講座(指導教員:奥崎秀典 教授)主催の導電性高分子研究会を開催しました。

 「導電性高分子」とは、白川名誉教授が発見した電気を通すプラスチックのことで、帯電防止材や有機ELディスプレイ、固体電解コンデンサなどに広く利用されており、タッチパネルや太陽電池などの透明電極、センサー、アクチュエータとしても実用化が進んでいます。

 研究会では、奥崎教授や同講座所属学生による研究紹介の他、箭野裕一 東ソー株式会社主任研究員が、本学と同社で共同開発した最先端の新規自己ドープ型導電性高分子について説明しました。また、廣木一亮 津山工業高等専門学校准教授が同材料を用いた応用研究のアイデアを紹介し、教材としての活用法について発表しました。

 その後、学生が「教材用デモンストレーション実験」を披露し、同研究の面白さを効果的に伝える教材の開発について議論が交わされました。

 研究会では終始活発な意見交換が行われ、学生は同研究の第一人者である白川名誉教授の高い見識に触れるなど、有意義な研究会となりました。