原本英司 国際流域環境研究センター教授が「第5回ジャパンリサーチフロントアワード」を受賞

2024年5月28日 トピックス

 澳门皇冠体育_皇冠足球比分-【VIP专线直播】6年5月22日(水)、原本英司 国際流域環境研究センター教授がクラリベイト?アナリティクス?ジャパン社による「第5回ジャパンリサーチフロントアワード」を受賞し、赤坂TKPカンファレンスセンターにおいて表彰式が行われました。
 本賞は、卓越した先端研究領域(リサーチフロント)において活躍?貢献が認められる研究者に贈られるもので、今年は11名が受賞しました。
 受賞対象となったリサーチフロント名は「下水疫学」(Wastewater-based epidemiology)です。

 原本教授は、下水処理場の流入水中の新型コロナウイルスを測定することで、地域における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行状況を捉える「下水疫学調査」に関する研究にパンデミック当初より取り組んでおり、今回同じく「下水疫学」のリサーチフロントで受賞した北島正章特任教授(東京大学)とも協働し、下水疫学調査の有効性を提唱する世界初の総説論文を発表し、国内初となる下水中の新型コロナウイルスの検出に成功しました。さらに、タカラバイオ社との共同研究により下水中の新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス、腸管系病原細菌を高感度で検出可能なリアルタイムPCRキット、JNC社との共同研究により下水中の新型コロナウイルスの磁気分離濃縮キットを開発したほか、多種類の病原ウイルスを対象とした一斉検出法を開発し、複数の国際共同研究プロジェクトにおいてアジア途上国での下水疫学調査を展開する等、ウィズコロナ時代に下水疫学調査を広く活用していくための技術基盤を構築しました。

 受賞した原本教授は、「今回のリサーチフロント名の『下水疫学』は、私と北島先生(東京大学)の2人で2020年に考案した用語であり、この4年間で新しい学術分野として認められたことを嬉しく思います。下水疫学は学生時代から継続的に取り組んできた研究テーマの一つですが、パンデミック下で改めて社会的にも注目?期待を集め、研究成果の社会実装という大きなやりがいを感じながら研究を進めてきました。今後も世界レベルの成果を挙げて社会に貢献できるよう、引き続き研究を推進していく所存です。」とコメントしています。              

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