新森英之 生命環境学部准教授らの研究成果に関するデザイン画が英国王立化学会Chemical Communications誌のInside back coverに選ばれました
2017年6月29日 トピックス
新森英之 生命環境学部准教授らによる研究論文が、イギリスの王立化学会が出版する学術雑誌「Chemical Communications」2017年53巻49号に掲載され、研究成果を表すデザイン画が同誌のInside back cover(裏表紙見返し扉絵)に選ばれました。これは、今回の研究成果の新規性及び発展性が高く評価され、採択されたものです。
研究論文のタイトルは「Strong chiroptical activity from achiral gold nanorods assembled with proteins」(タンパク質によって組織化された金ナノロッドの巨大なキラル光学活性)で、金ナノロッド(金の微粒子)の自己組織化を血中のタンパク質を利用して行うことで、可視光から近赤外光の広範囲な領域に亘って巨大な光学的異方性因子が発現できることを発見しました。この研究によって、医療用の検査診断薬や光学機器への応用が期待されます。
新森准教授は、「今回は超分子化学的アプローチを利用することで最高レベルの光学的キラルシグナルの出現に成功しました。この研究成果はバイオサイエンスや分子フォトニクス等の最先端研究分野においての情報の超高度化のために大いに役立つと期待しています。」と述べています。