内田誠水素?燃料電池ナノ材料研究センター教授らの論文が米国化学会の学術誌に掲載され、Supplementary coverにも採用されました
2023年12月1日 トピックス
内田誠水素?燃料電池ナノ材料研究センター教授と本学大学院医工農学総合教育部博士課程3年の永森聖崇さん(エヌ?イー ケムキャット株式会社からの社会人博士課程)らの学術論文が、米国化学会(American Chemical Society)が発行する学術誌「ACS Applied Energy Materials」誌に掲載され、論文のグラフィカルアブストラクト(図解抄録)がSupplementary coverにも採用されました。
論文の題目は「Impacts of Pt/Carbon Black Catalyst Surface Hydrophilicity on Ionomer Distribution and Durability during Water-Generating Load Cycling of Polymer Electrolyte Fuel Cells」です。固体高分子形燃料電池において、高分子電解質ポリマーの分散性が大きな課題となっています。この問題に対して、中空カーボン担体触媒の表面処理により触媒の親水性を調整することで、高分子電解質ポリマーの分散性と耐久性に及ぼす影響について重要な知見が得られました。この研究は、エヌ?イー ケムキャット株式会社との共同研究と国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)の支援において得られたもので、今後、燃料電池の耐久性や発電性能の飛躍的な向上が期待されます。