附属図書館講演会「今、『羅生門』を読むことの意義」を開催
2016年7月12日 トピックス
平成28年7月1日(金)、本学附属図書館1階において、横浜市立大学教授の庄司達也先生をお招きし、「今、『羅生門』を読むことの意義―西洋の「知」の受容としての“Sentimentalism”」と題した講演会を開催しました。
この講演会は、附属図書館所蔵の近代文学文庫に関連したイベントとして実施されたもので、当日は、一般の方、学生、教職員など35名が聴講しました。
講演では、山梨県立文学館所蔵の芥川龍之介が東京帝大時代に記したノートを元に、「羅生門」の作中における「Sentimentalism」の独特の意味を明らかにした上で、これまでの一般的な読解(「下人が盗人になる話」)とは異なる作品の新しい解釈の可能性についてお話しされました。
参加者からは、「自分が知っていた読み方と異なる視点を得られてとても有意義だった」「久しぶりに文学のお話に聞き入った」などの感想がありました。